2012年6月10日日曜日

キャリアにおける心情の変化

今日はキャリアにおける心情の変化についてのエントリ。

就活時代→新卒時代→そして今、たった数年だがキャリアにおける考え方がかなり変わったと思う。今まではそれをただ漠然と「変わったなぁ」と思っていただけだったけれど、今日はきっちり落としこんでみようと思う。

と言うわけで、イキナリだが時はさかのぼる。

■学生時代

大学の2回生の後半くらいから、僕は周りの人たちから、ひたすらに優秀だと思われたかった。頭が良いと思われたかった。これまで大して勉強なんかしたことが無かったし、頭も悪かったのに、だ。

理由は簡単、通ったいた大学のゼミの影響だ。
僕の入ったゼミは名立たる外資系企業やイケイケなベンチャーで働く先輩が数多くいる、所謂エリート排出ゼミだった。

ゼミの内容は、毎週3冊の本を読んでそれぞれの本で得たインサイトをかけ合わせ、新しいアイディアをプレゼンする。(プレゼン能力とクリエイティビティを養う為の訓練)とか、有名な人にインタビューをして生き方の多様性を知るだったり、ビジネスコンテストに出てみたり等、最近よく言われている意識高い系なかんじのアレだ。

勉強もしたこと無いし、頭も悪い僕が何でそんなとこに入ったのか、
一言で言うと変わりたかった。なんかこのままじゃいけない気がした。

だから取り敢えず飛び込んでみた。

ゼミに入ってからはよく本を読むようになり、勉強もした。
就活を始める頃には、インターネットが大好きだったのでネット系の企業と外資系企業にターゲットを絞っていた。


「選民思想、俺は人と違う、優秀に見られたい、金が欲しい、外資=かっこいい」

誤解の無いように言うと、当時の僕は心底本気で外資系に入りたいと思っていたと思う。
ただ、深層心理を暴けば上記の様な理由が浮き彫りになったのではないかな、と思っている。

インターネットは大好きだったがことごとく落ちてしまったので、一体全体将来何をして生きていきたいのかがよく分からないまま、僕は取り敢えず自分を着飾れる綺羅びやかな服として外資系企業への道を選んだ。

■新卒時代

晴れて自分を優秀だと思ったまま、「即戦力になるんだ。出来ない奴は死ねばいい。」と思いう謎な意気込みで外資系企業に入社した僕は、すぐに絶望した。

会社に貢献する即戦力にはなれなかったし、同じ環境で働いていた人達が代わる代わる去っていくのを見るのは辛かった。

それでも、環境になじむのに一生懸命だったし、早く成果を出したいという気持ちもあったので、自分なりに頑張った。二年目には4半期毎に与えられたノルマを年間で全て達成した。嬉しかった。お金もそれなりに貰えた。新卒の中では初めてグローバルでの案件も受注した。嬉しかった。

でも、何かが違った。

思えばあの頃は自分のいる環境の中で発生する、単発の「嬉しい」を継続させることに必死だった。

「お客様に喜んでもらえると嬉しい」「代理店様と戦略練るのも楽しい」「社内で評価されて嬉しい」「インセンティブが沢山もらえて嬉しい」

でも、これらはどこにいても味わえる喜びだということに気付き始めた。
僕はこの単発の喜びを継続させるだけのサラリーマン生活を続けていけるのか?
僕のしたいことは一体何だ?インターネットが好きだったんじゃなかったのか?自分の貴重な人生の時間を削りながらも楽しみ使っている様なウェブサービスをつくろうとは思わないのか?そんなことを毎日考えていた。

頭の中で色々なサービスの妄想をしては消えていく。
この頃の自分はまさに"My Life is So Much Interesting Inside My Head"だった。

そんな時、大学時代の先輩が僕に声を掛けてくれた。

世界中に旋風を巻き起こすようなサービスを一緒に作らないか?
一緒にサンフランシスコでスタートアップに従事しないか?


■そして今。


僕はサンフランシスコでのスタートアップの準備をしながら、原宿にあるITベンチャーで働いている。学生時代からずっと興味のあった世界に紆余曲折ありながらも飛び込んだわけだ。

今は、やりたい環境に身を置けている物凄い充実感と先行きの見えない不安に揺られながらも、毎日を楽しんでいる。全くのシロウトだった業界だが、半年ほど経ち、少しずつではあるがキャッチアップ出来てきたのではないかと思っている。

日々奮闘しながらも僕は大好きなチームとやりたい事やっている。
でもまだ足りない。

簡単には上手くいかないし、フラストレーションが溜まることもあるけど
まずは、大好きなチームとやりたい事やって皆で成功させたい。


人間、面白いもので欲は尽きないものである。

ふふふ。

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