2012年6月11日月曜日

モノ作りの原点

広く多くの人に使ってもらえるモノを作り出すきっかけとは何なのだろう。どうして僕は今作ろうとしているモノのチームに参画して限りある人生の時間をチームと共に削っているのだろう。

そんなことをふと考え出してしまう程度に暇な夜を過ごしているわけです。

あまりだらだら考えてもしょうがないので、「妄想」なのではないか、そう結論づけてみた。

人は色々な事を妄想する生き物です。

・すげー可愛い子と付き合いたい
・友達が欲しい
・ゲームセンター以外でもゲーム出来たらいいのに

妄想の多くは実現出来ていない欠落した願望から生まれるケースが多いように思う。しかし既存のフレームワークの中で欠落した願望を叶える事はそう簡単なことではない。その妄想を実現するための手段の一つがモノづくりなのだと思う。

ただ、自分の妄想を実現するためだけのモノづくりはまだ「広く多く」の人たちの為のモノづくりではない。

世の中に浸透しているものは大衆の妄想、もしくはまだ顕在化すらしていない妄想の卵(所謂インサイト)を具現化しているものだ。

ただ、自分の妄想を叶えるのすら難しいのに他人の妄想なんて分からないよ。
そう思う人もいるかもしれない。でも、実は世の中の人達の大半は結構他人の妄想を実現していたりする。その相手は家族だったり、恋人だったり親友だったりするわけだ。

あの人にアレをしたら喜んでもらえるだろうな。あの人が喜んでもらうにはどうしたらいいだろう。そんなことを考えて身近な人に喜んでもらえるコトをしている。

人は「相手」のことが分かっていれば分かっているほど、その人の抱えている妄想を理解する事ができる。この「相手」のスケールを少しずつ大きくしていくと「広く多く」の人たちに使ってもらえるモノが出来上がる。

最初は身近な誰かが使ってもらえるモノでもいい。
本当にニッチなニーズを持っている人たちを満たせるモノでもいい。

簡単なようで難しいこと。あたりまえだけど見落としがちなこと。
失敗を重ねながらそんなモノづくりが出来るように、日々頭を捻って生きていく。

今はそういった人生を歩んでいるわけです。
明日も頑張ろう。

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